3位で迎えた最終試技。スケートボード女子パーク決勝で、A・トルー得意の回転技がさく裂した。母が日本人で「愛理沙」の漢字名も持つ14歳の新星が、次々と大技を決めて93・18点をマーク。灼熱のパークで逆転の金メダルをつかみ「信じられない」と大きな目を見開いて喜んだ。
1回目はミスで出遅れたが、2回目に90点を超えると「自信になった」と勢いづいた。最後は「何が何でも着地する」と圧巻の滑りを披露し、コンコルド広場に集まった大観衆を沸かせた。
岐阜市出身の母、愛子さん(50)は「天真らんまんな子。毎日楽しくスケボーをやっていたらこんなことになった」と驚く。生まれ育ったオーストラリアのオリンピック委員会によると同国史上最年少の五輪制覇。ニューヒロインは「すごいことだ」と誇らしげに語った。(共同)