【パリ共同】米国反ドーピング機関(USADA)が2011~14年、ドーピング違反を犯した複数の選手に制裁を科さず、引き換えとして他の薬物不正に関する情報収集の「スパイ行為」をさせていたと7日、ロイター通信が報じた。世界反ドーピング機関(WADA)は少なくとも3件を確認したとして「スポーツの高潔性を脅かすものだ」と批判した。
WADAは声明で21年に事実を把握し、中止を求めたことを明らかにした。一方、USADAのタイガート委員長はロイター通信に対し「より大きく、組織的な問題に取り組むための効果的な方法」と主張している。