熊本で住居と囲いの埴輪 九州2例目、今秋公開へ

08/10 16:20

 上官塚遺跡の古墳群で出土した、住居とその囲いをかたどった埴輪(熊本県嘉島町提供)

 熊本県嘉島町の上官塚遺跡の古墳群(5世紀前半ごろ)で、住居とその囲いをかたどった埴輪が出土した。町によると、住居と囲いがセットで発掘されるのは「小熊山古墳・御塔山古墳」(大分県杵築市)に次いで九州では2例目。今秋から熊本県立装飾古墳館(山鹿市)で一般公開を予定している。

 住居形の埴輪(幅43センチ、高さと奥行き33センチ)は赤く彩色され、壁面には鏡をつり下げた様子を示したとみられる円形の模様が確認できる。囲い形(幅62センチ、高さ14センチ、奥行き40センチ)は、上部に切り込みがある。

 上官塚遺跡では、これまでも円筒形の埴輪や甕棺などが多数出土している。

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