【パリ共同】パリ五輪ボクシング女子57キロ級で性別論議の渦中にある台湾の林郁テイ(28)が10日、決勝でポーランドのユリア・シュレメタ(20)を5―0で破り、金メダルを獲得した。
林は試合後の記者会見で「常に対戦相手のことに集中してきた。(論議については)コーチから断片的にしか聞かされておらず、状況がよく分からない」と述べた。表彰台では涙を流し、何度も目をぬぐった。
シュレメタは記者会見で、林の性別論議について英語で問われたが、ポーランド語の通訳がいなかったためか首を横に振って「ノー」と答えるにとどまった。