性別巡る中傷で捜査開始、仏当局 五輪ボクシングで金、へリフ選手

08/14 22:29

 パリ五輪ボクシング女子66キロ級準決勝でタイ選手(右)と対戦するイマネ・へリフ=6日、パリ(ロイター=共同)

 【パリ共同】パリ五輪のボクシング女子で、性別を巡る騒動の渦中で66キロ級を制したアルジェリアのイマネ・ヘリフ選手がインターネットなどで誹謗中傷を受けたとして刑事告訴した問題で、パリ検察は13日、性別を理由とするネット上の嫌がらせや侮辱などの容疑で捜査を開始した。フランスメディアが14日伝えた。

 米芸能誌バラエティーによると、米実業家イーロン・マスク氏や人気小説「ハリー・ポッター」シリーズで知られる英作家J・K・ローリングさんの名前が告訴状に記されているという。

 ヘリフさんは国際ボクシング協会(IBA)が主催した昨年の世界選手権では性別適格検査で不合格となったが、パリ五輪では国際オリンピック委員会(IOC)が「パスポート上は女性なので(出場に)問題はない」との見解を示している。

 弁護士は「ボクシング金メダリストが受けた不当な嫌がらせはパリ五輪最大の汚点であり続けるだろう」としている。

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