大相撲秋場所(8日初日・両国国技館)で大関昇進の可能性がある関脇大の里が2日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と17番続けて取る異例の稽古を行った。「親方は立ち合いの駆け引き、タイミングのずらし方が本当にすごい。いい勉強、いい稽古になった」と話した。
馬力で勝る大の里に対し、二所ノ関親方は現役時代さながらの左おっつけや厳しい寄り身で応戦。大の里は10勝7敗だったが「自分は得意の右を差せず、逆に左を差されたら何もできない。密着されて巻き替えも難しかった」と驚きを隠せなかった。
24歳の大器は師匠からヒントを得て「次の稽古から生かしていきたい」と話した。