【ジュネーブ共同】世界反ドーピング機関(WADA)は12日、中国の競泳23選手が東京五輪前のドーピング検査で陽性となりながら出場が許可された問題で、独立した検察官による調査の結果、WADAの不正は見つからなかったとの最終報告書を公表した。7月の中間報告書でも同様の見解が示されていた。
検体の汚染を理由に中国側が処分を科さなかったことを容認したWADAの姿勢に批判が相次いだが、中間に続いて最終報告書でも中国側が干渉した証拠や、WADAが中国側へ便宜を図ったことを示す資料はなかったとした。
検察官は今後の対策として集団汚染の場合における反ドーピング規則の明確化を検討すべきだと指摘。