米文学翻訳者協会がアジア作品の翻訳に贈る「ルシアン・ストライク・アジア翻訳賞」の最終候補に、詩人和合亮一さん(56)の英訳詩集「SINCE FUKUSHIMA(シンス・フクシマ)」を選んだと、徳間書店が13日発表した。選考結果は10月下旬に発表される。
「SINCE―」は、同社刊の「詩の礫」など複数の詩集から、東日本大震災後の福島についてつづった作品を選び収録し、昨年、米国で刊行された。訳者は兵庫県立大教授の高橋綾子さんと、米ドミニカン大教授のジュディ・ハレスキーさん。
ノミネートを受け、和合さんは「福島の季節や風景、暮らす人々の思いや祈りを受け止めてもらえたらうれしい」と話した。