作家三島由紀夫をモデルとした写真集「薔薇刑」など、多くの話題作を手がけた写真家で文化功労者の細江英公(ほそえ・えいこう、本名敏広=としひろ)さんが16日午後7時43分、病気のため東京都の病院で死去した。91歳。葬儀は家族で行った。喪主は長男賢治(けんじ)さん。
1952年、デモクラート美術家協会に参加。前衛美術家の瑛九から強い影響を受けた。59年には東松照明さん、奈良原一高さんらと写真家集団「VIVO」を結成した。
「薔薇刑」(63年)で日本写真批評家協会作家賞、舞踏家土方巽がモデルの「鎌鼬」(69年)で芸術選奨文部大臣賞を受賞した。