勲章を手にした。ソフトバンクを4年ぶりのリーグ優勝に導いた小久保監督が就任1年目としては、歴代最多勝利となるシーズン91勝に到達。2002年の伊原監督(140試合制、西武)と15年の工藤監督(ソフトバンク)を抜いた。「優勝後は全部が勝つための采配ではなかったが、結果で恩返しできた」と表情を緩めた。
レギュラーシーズン最終戦の先発は2年目の大津。「何とかいい形で締めくくれるように」と三回までわずか29球で一人の走者も許さない。6回1安打無失点と好投し、6月29日以来の白星となる7勝目を挙げた。
昨季まで2軍を率いて昇格した小久保監督は、若手を積極的に起用しながら勝利を積み重ねた。今季から先発転向した大津に対しては6月の試合で「彼の今後の野球人生を考え、あいつのためにくれてやれ、という感じ」と自己最長となる8回を投げさせた。意気に感じた右投手は前半戦だけで6勝と成長を遂げた。
若手が台頭し、独走での頂点。次はクライマックスシリーズのファイナルステージで4年ぶりの日本一に挑む戦いが始まる。