【エルサレム共同】親イラン民兵組織ヒズボラ掃討を掲げるイスラエル軍は7日、地上作戦を続けるレバノン南部に新たに師団を6日に投入したと発表した。イスラエルメディアによると、9月30日の侵攻開始以降、レバノン戦線に投入された兵士は1万人を超えたとみられる。軍は「限定的な地上作戦」だとしているが、規模は拡大している。
昨年10月にイスラム組織ハマスがイスラエルを奇襲し、パレスチナ自治区ガザで戦闘が始まってから7日で1年が経過した。軍は同日もレバノンとの二正面でガザ攻撃を継続。パレスチナ通信によると、ガザ北部ジャバリヤを空爆し、8人が死亡した。ガザ保健当局によると、戦闘開始後のガザ側死者は4万1909人。ネタニヤフ首相は、ガザでハマスが拘束している「人質が戻るまで戦い続ける」と強調した。
イスラエル軍はレバノン南部での地上作戦と並行してヒズボラ拠点を狙った空爆も強めている。軍は7日、レバノン南部で120以上の標的を空爆したと発表。ヒズボラも約190発のロケット弾をイスラエルに向けて発射した。