旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.、スマイルアップ)の性加害問題で、同事務所が性加害を認め謝罪してから1年余りが経過し、被害者3人が9日、東京都の日本記者クラブで会見した。出席した元アイドルグループ「忍者」メンバーの志賀泰伸さん(56)は「問題は風化の一途をたどっている。未来の子どもたちを守るために声を上げ続けたい」と語った。
会見には元ジャニーズJr.の中村一也さん(37)と長渡康二さん(41)も参加。被害を名乗り出ることができない人も潜在的には多くいるとして、中村さんは「全容解明には程遠い」と訴えた。長渡さんはスマイル社のこれまでの説明が不十分だとして「定期的に記者会見すべきだ」と話した。
志賀さんは、スマイル社に被害者への誹謗中傷対策を求めたほか、同社からマネジメントなどを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」の所属タレントの新規起用をテレビ局が再開していることに関し「非常に残念。(被害者への)補償が進んだからそれで終わりではない」とした。