日本中央競馬会(JRA)は11日、女性騎手としてJRA最多の166勝を挙げた藤田菜七子騎手(27)の現役引退を発表した。同日付で騎手免許を取り消した。競馬開催前に入室を義務付けられる調整ルーム居室内でのスマートフォンの不適切な使用事実が判明して騎乗停止処分を受け、引退届を出していた。
2016年3月にデビューした同騎手は、16年ぶりのJRA女性騎手となった。19年にはカペラステークス(G3)で日本人女性騎手で初のJRA重賞制覇を成し遂げるなど、自己最多の年間43勝を挙げた。通算で3897戦に騎乗した。
調整ルームでは外部と接触できないよう、通信機器の持ち込みを禁止されている。