カメラ2台の交換作業を開始へ 東電、デブリ採取の再開「未定」

10/15 19:13

 福島第1原発2号機で使うデブリ採取装置。右側面の棒状の部分が映像が送れなくなったカメラの1台。爪形の器具(左下)でデブリをつかむ。(東京電力提供)

 東京電力は15日、福島第1原発2号機で中断している溶融核燃料(デブリ)の試験的取り出しで、映像が映らなくなったデブリ採取装置の先端にあるカメラ2台の交換作業を16日に始めると発表した。作業員が手作業で交換し、2週間程度かかる見込み。デブリ取り出しの再開時期は「交換終了後に工程を精査する。早期再開を目指すが、現時点では答えられない」としている。

 東電によると、デブリ採取装置が入る収納箱の側面の扉(50センチ四方)を開放し、内部の汚染状況を調べた上で、カメラを交換して映像や装置の動作を確認する。

 東電は10回目の処理水の海洋放出を17日から始めることも発表した。

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