24日のプロ野球ドラフト会議で1位指名の競合が予想される関大の左腕、金丸夢斗投手が22日、関西学生リーグの関学大戦に登板、1回を三者凡退に抑えて学生最後の公式戦を終えた。試合後「(指名が)多ければ多いほど、いい評価をしてもらえたということなので楽しみ。ご縁があった球団に入って、尽くそうと思う」と心境を語った。
大学進学後に完成させた、ゆったりと振りかぶるフォームから投げ込む直球は最速154キロ。スライダーやスプリットなどの変化球も鋭い。あるスカウトは「スピード、切れ、コントロール全部がいい。どの球団でも、いきなり先発ローテーションに入れる力がある」と太鼓判を押す。
5月半ばに腰を痛めたが「焦らず、ゆっくり時間をかけた」と慎重に調整し、戦列に戻った今秋のリーグ戦は救援で10試合に登板。連投も難なくこなし「腰の違和感は全くない」と回復は順調だ。昨秋の途中からリーグ戦72イニング連続で自責点なし。圧倒的な存在感を示したものの、目標としていたチームの日本一は達成できなかった。