兵庫県知事選、７氏が届け出　文書問題で失職の斎藤氏ら

　兵庫県知事だった斎藤元彦氏（４７）の失職に伴う県知事選が３１日告示され、いずれも無所属で日本維新の会を離党した前参院議員清水貴之氏（５０）、元尼崎市長稲村和美氏（５２）、再選を目指す斎藤氏ら過去最多の７人が届け出た。疑惑告発文書問題で不信任決議を受けた斎藤氏の対応や県政運営への評価が主な争点となる。投開票は１１月１７日。

　斎藤氏は自身のパワハラ疑惑などを挙げた文書の対応を巡り県議会の不信任決議を受け失職した。疑惑を否定した上で県民の信を問うとして出馬。知事在職中の行財政改革などの実績を訴える。

　稲村氏は市長経験を基に県政刷新や職場環境改善を掲げる。自主投票を決めた最大会派自民党の一部、立憲民主党系会派の県議らが支援に回る。

　元アナウンサーの清水氏は幅広い支援を求め維新を離党。維新の県組織「兵庫維新の会」は選挙に協力する姿勢を示す。

　ほかに立候補を届け出たのは共産党推薦の新人の医師大沢芳清氏（６１）、いずれも無所属新人の政治団体「ＮＨＫから国民を守る党」党首立花孝志氏（５７）など。