近年注目を浴びるがん免疫療法について、研究や治療の中核として京都大が建設した新施設「がん免疫総合研究センターブリストルマイヤーズスクイブ棟」が完成し、ノーベル生理学・医学賞受賞者の本庶佑・同センター長らが12日、記者会見した。
本庶氏は免疫のブレーキ役となるタンパク質を発見。がんの免疫治療薬「オプジーボ」の実用化につながった。建物の設計は建築家の安藤忠雄氏が監修し、記者会見で本庶氏は「感無量。安藤建築と科学の融合の神髄を楽しんでいただければ幸いです」とあいさつした。
2021年から新施設の建設が始まり、今年3月に建物が完成。同センターの研究機能は、新施設に集約される。