世界のサンゴ892種のうち44%が絶滅の危機にあると、国際自然保護連合(IUCN)が14日までに発表した。温暖化が主な要因で、IUCNは「急速な気候変動が地球上の生き物に与える影響の深刻さを表している」と警鐘を鳴らした。
アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)に合わせて公表した。サンゴを絶滅の危機から救うには温室効果ガスの排出削減が必要だと指摘している。
IUCNのレッドリストに記載された、熱帯や亜熱帯に生息するサンゴの保全状況を集計した。前回2008年の評価で絶滅危機にあるとされたのは全体の3分の1で、状況が悪化した。