【ワシントン共同】女性蔑視に反発し、平等な権利を得るまで男性を拒絶しようと呼びかける韓国女性発の「4B運動」が、米国で脚光を浴びている。セクハラ疑惑が取り沙汰され、在任中に人工妊娠中絶の権利を制限した共和党トランプ前大統領の復権に多くの女性が憤慨。大統領選後、運動に関するインターネットの検索や投稿が急増した。
4B運動は性被害を告発する#MeToo運動に呼応して2010年代、恋人からの暴力や男女間の賃金格差などがはびこる韓国で始まった。
男性と交際、結婚、性行為をせず、出産もしないという四つの拒否を、韓国語の「非(ノー)」を意味する「B」で表した。
民主党のハリス副大統領による初の女性大統領誕生が阻まれ落胆した女性たちが連帯を呼びかけ、「共和党支持の恋人と別れた。4B運動に参加する」とのTikTok投稿には約180万の「いいね」がついた。
一方で反発もある。CNNテレビによると、フロリダ州の女性(27)が4B運動参加決意を語った動画を投稿すると、殺害予告や容姿に関する憎悪のコメントが殺到した。