17日投開票の兵庫県知事選で再選された斎藤元彦氏の疑惑告発文書問題を巡り、県議会は18日午後に調査特別委員会(百条委員会)を開く。25日に問題を巡る総括的な尋問を関係者に行う予定で、対象を誰にするかや今後の進行を協議。斎藤氏への尋問も今後再開される見通しで、民意を受けて知事復帰が決まった斎藤氏の疑惑検証がどこまで進むかが注目される。
再選から一夜明け、斎藤氏は神戸市の事務所で取材に応じ「まだ実感が湧かない面もある。多くの県民の支援を得て当選できたことをうれしく思う」と述べた。19日就任し、再選後初めて登庁する。
斎藤氏は17日夜に報道各社の取材に応じた際「文書問題にしっかり対応してという声もある一方、良い政策をもっと前に進めてほしいとの民意が示された」と強調。今後も百条委の検証に対応しながら、来年度当初予算の議論などを県議会と進める考えを示した。
百条委は、10月下旬に告発文書で挙げられたプロ野球阪神・オリックス優勝パレード経費を巡る不正疑惑などに関し、県幹部らを非公開で尋問する。