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再稼働の技術準備10月にも 柏崎6号機で不具合解消

2025/09/25 15:55

 新潟県の東京電力柏崎刈羽原発6号機=5月

 東京電力は25日、新潟県の柏崎刈羽原発6号機で起きていた制御棒に関する不具合が20日に解消したと発表した。原子炉圧力容器底部にある「制御棒駆動機構」に不具合があったと判明したため、これを取り外して予備品に取り換える。再稼働に必要な技術的準備が10月中旬にも整うとの新たな見通しを示した。

 制御棒は核分裂を抑える役割の重要設備。東電によると、8月25日に205本の制御棒のうち1本が引き抜けなくなる異常が発生していた。

 東電は同原発7号機の再稼働を先送りし、6号機を優先している。6号機は2017年、再稼働の前提となる国の原子力規制委員会の審査に合格。テロ対策の不備が発覚して運転禁止命令が出されたものの、その後解除となり、25年6月に燃料装填が完了している。

 同原発の稲垣武之所長は25日の記者会見で「冬の(電力)需要に貢献できれば大変いい。技術的な準備をできるだけ早くしたい」と話した。ただ再稼働は地元の同意が焦点。花角英世知事は県民の意向を見極めた上で是非を判断し「県民の信を問う」としている。

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