自民党と日本維新の会が連立政権樹立で事実上、合意したことが分かった。維新は入閣せず、当面は閣外協力とする。政策実現が進めば、入閣も検討する。20日に自民の高市早苗総裁と維新の吉村洋文代表が連立政権合意書に署名する。複数の両党幹部が18日、明らかにした。維新は連立入りに伴い21日の首相指名選挙で高市氏に投票する。高市氏の女性初となる首相選出は確実な情勢となった。閣外協力となるが、首相補佐官に維新の遠藤敬国対委員長を起用する案が浮上している。
連立に向けた政策協議で維新が求めていた食料品の消費税率0%への引き下げと、企業・団体献金の廃止について、自民が実現に向け努力する方針を示すことで折り合った。両党幹部が17日夜に東京都内で会談して確認した。高市、吉村両氏も合意を了承している。
高市氏は16日の政策協議初会合で、維新に入閣を要請していた。ただ維新内には「政策の進捗を見極めてからでいい」(中堅)との声が強かった。このため副大臣、政務官も維新から登用せず、首相補佐官にとどまる見通しだ。