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「愛情も感じるんだ…」フランス人が初めて食べた日本のハンバーグに感動「おもてなし文化なくならないで」

07/09 12:10

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フランス出身のアマンディーヌさん

 フランス出身のアマンディーヌさんは、5年前に日本人と結婚して日本暮らしをする中、『外国人から見た日本の良さ!』をテーマに、日本とフランスの文化の違いをYouTubeチャンネル『ボンソワールTV』で配信している。「子どもの頃から好きだった」という日本で生活しているアマンディーヌさんに、日本の良さや文化の違いについて話を聞いた。

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◆小さい頃から日本文化が好きで日本に住むのが夢だった

――日本に興味を持ったきっかけを教えてください。

【アマンディーヌさん】 10歳上の兄が日本好きで、家には日本文化の本のほか、日本のアニメ、音楽、ドラマなど、なんでもありました。兄とはとても仲が良かったので、私は生まれた時から日本文化に囲まれて暮らしていて、自然に「日本に住みたい」と思っていました。日本に興味があったというよりも、「日本は私が行くべき場所」という使命感があって(笑)。子どもの頃から、早く行きたいってずっと思っていたんです。

――初めて日本に来たときのことを教えてください。

【アマンディーヌさん】 高校1年生だった2015年に、日本の生活を体験するために1ヵ月間ホームステイをして、日本語学校に通いながら、1人旅もしました。小さい頃から日本についていろいろ勉強してよく知っていたので、自分の国に帰るような感覚でした(笑)。

――日本での初めての生活で思い出に残っていることはありますか?

【アマンディーヌさん】 ホストファミリーのお母さんが手作りのハンバーグを作ってくれました。フランスだとハンバーグはパッと作れる安っぽいイメージがあるのですが、「日本だとこんなにおいしくて愛情を感じる料理なんだ」と感動したことを、いまでもよく覚えています。

――日本に住もうと思ったきっかけはありましたか?

【アマンディーヌさん】 小さい頃からの夢でした。子どもの頃、ほかの子たちと考え方が合わず馴染めなかったこともあって、フランスよりも日本の方が自分にあった居場所なんだとずっと思っていました。

◆日本の“おもてなし”文化は、時代が変わっても残っていてほしい

――日本生活は6年になりますが、慣れたからこそなくてはならないと感じる日本のモノや風習を教えてください。

【アマンディーヌさん】 お風呂です。毎日入っているので、寒い日の夜にシャワーだけだとつらいです。あとはやっぱり、日本人の礼儀正しさとおもてなしの文化だと思います。おもてなしは、人に優しくなることで、相手はうれしくなり、自然に良い関係性を作り上げます。それがないと、フランスのように相手と性格が合うかどうかという一か八かの人間関係になる(笑)。日本のすごく良いところです。時代が変わっても、ずっと残っていてほしいです。

――「おもてなし」という言葉は、2013年の東京五輪に向けてのIOC総会で世界に向けて発信され、海外でも話題になりました。訪日外国人が2ヵ月連続で300万人超える中、いままさにその「おもてなし」を体験し、感動する外国人が多くいます。

【アマンディーヌさん】 私と同じフランスから来日したカリンヌさんとローラさん親子は、日本の旅館の伝統的なおもてなしに感動して泣いていました。旅館に着いたら、雨なのに傘もささずに出迎えにきてくれて、荷物を持ってくれて…。そんな対応は初めてで、自分よりも他人のことを優先する考え方や優しさが、心に刺さったようです。

――日本食や100円ショップに至るまで、私たち日本人は、それが当たり前のように生活しています。当たり前だからこそ、有り難みを感じにくく、そこに対して希薄になっています。安全面や丁寧さ、清潔さやマインド、インフラや食など、私たち日本人はどこに誇りを持つべきなのか教えてください。

【アマンディーヌさん】 他人にそこまで優しくする文化は日本にしかない。日本人は自然に「おもてなし」をしていることに気づいていない気がします。皆が他人に対して普通にしていることが、外国人から見ると、ぜんぜん普通じゃない。「こんな優しい対応をしてくれるんだ」と感動しています。ほかの国でももちろんそういう人はいますが、日本のように皆が皆ではないんです。そういう日本の文化が誇るべきところだと思います。

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