韓国の5人組グループ・TOMORROW X TOGETHER（以下TXT）が10日、東京ドームで自身初の日本ドームツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR ＜ACT : PROMISE＞ IN JAPAN』初日を開催した。デビュー5年でたどりついた念願の東京ドームのステージで3時間10分にわたって28曲をパフォーマンスし、終始MOA（TXTファン）を熱狂させた。
【ライブ写真】着席のまま歌唱する“顔面天才”BEOMGYUらメンバーソロショット
BTSと同じ事務所に所属し、2019年3月に韓国でデビューしたTXTは、SOOBIN（スビン）、YEONJUN（ヨンジュン）、BEOMGYU（ボムギュ）、TAEHYUN（テヒョン）、HUENINGKAI（ヒュニンカイ）からなる5人組。デビューから5年での念願のステージとなったが、6月に足の甲を骨折したBEOMGYUは着席のままでの歌唱となった。
TXTの美しい容姿と歌声、一糸乱れぬダンスパフォーマンスに絶叫のような大歓声とコールが沸き起こり、少し離れた場所で歌うBEOMGYUが大型ビジョンに映し出されると、歓声はさらにボリュームアップ。序盤から特効のテープが放たれ、東京ドームは興奮のるつぼと化した。
メンバー5人は本編のMCを日本語のみで行い、TAEHYUNは「ついに！この東京ドームがMOA（TXTファン）でいっぱいですね」、リーダーのSOOBINは「東京ドームはデビューしたときから、僕たちの夢でした。夢がかなってうれしいてす」と感激。続けて「この声を楽しみにしていたメンバーがいます」と伝えるとBEOMGYUが映し出され、「MOA、久しぶりです。心配してくれてありがとうございます」とあいさつした。
立ち位置を移動するときにはメンバー4人でBEOMGYUが座っている椅子ごと抱えあげて移動させ、BEOMGYUが照れる一幕も。最年少のHUENINGKAIは「BEOMGYUヒョン（お兄さん）は、MOAとの約束を守るために一緒に来ました」と伝え、YEONJUNが「早くよくなるようにみんなで“ファイティン”って言ってあげましょう」と観客に呼びかけると、東京ドームには「ファイティン！」のエールがこだました。
BEOMGYUは「MOAちゃん、本当に優しいですね」と感激しつつ「すべてのステージには出られないけど、MOAと一緒のときには200％…いや、300％、MOAを幸せにします」と宣言。TAEHYUNが「TOMORROW X TOGETHERといえば、1人でいても5人が一緒にいるかのようなチームワークのグループなので、BEOMGYUヒョンがいないステージも泣かせません。約束します」と誓うと、BEOMGYUは「とにかく一生懸命パフォーマンスを準備したメンバーに申し訳なくて、僕の分身を準備しました。一部のパフォーマンスでは、僕の分身が4人のメンバーと一緒にステージに立つ予定です」と説明。一部楽曲では、黒いマスクをした代役がBEOMGYUのポジションに入って穴を埋めた。
ファンと交流するコーナーでは、SOOBINが大ファンを公言するKARAの日本語曲「GO GOサマー！」のカバーダンスを始めると、観客の大合唱となる場面も。BEOMGYUがファンへの感謝の気持ちを込めて準備してきたと話したユイカの「好きだから。」をカバーすると、ファンはじっくりと聴き入った。
BEOMGYUは常に明るさを絶やさずにいたが、アンコールでのあいさつでは、念願のステージでメンバーと一緒にフルでパフォーマンスできないことへの無念さを口にした。
「実は、きのうもそうでしたし、きょうもそうだったんですけれども、リハーサルをしながらすごく残念な気持ちになりました。この東京ドームでダンスができないことがすごく…」と言って号泣した。「すぐ治るとみんなに伝えたんですけど、思ったよりもなかなか治らなくて、すごくもどかしい気持ちになりました」とつらい胸中を吐露すると、「次に来るときには、椅子が必要ない少年となって戻ってきます」と約束した。
リーダーのSOOBINも東京ドーム公演実現への想いの強さから涙を見せた。「僕はこの東京ドームのステージを10年以上ずっと夢見てきました。こうやって僕が夢を見られるようにしてくださった、そして僕の夢をかなえてくださったMOAの皆さん、本当にありがとうございました」と感謝を伝えると、天を仰ぎ、口をへの字にしながら必死に涙をこらえた。「きょうは一生忘れられない1日になると思います。あした（東京ドーム公演2日目）もきっとそんな1日になるだろうと思います。本当にありがとうございました」と感激しきりだった。
その後披露した「Miracle」は、BEOMGYUがセンターステージの中央で着席のまま歌い、メンバー4人は4方向に分かれた花道で歌った。BEOMGYUは自身のパートで涙がこみあげ、うつむいて肩を震わせながら号泣すると、HUENINGKAIとYEONJUNが花道を猛ダッシュし、BEOMGYUの元へ駆け寄る気遣いを見せた。センターステージに集結したTXTが円になると、華やかな金テープが放たれ、固い絆で結ばれた5人にキラキラとした紙吹雪が降り注いだ。
メンバーは代わる代わるBEOMGYUをおんぶし、花道を歩きながらファンにあいさつ。BEOMGYUは「きょう来てくれたMOAに感謝を込めて、最後に一緒に歌いましょう」と呼びかけると、「紫陽花のような恋」で締めくくり。歌い終えると5人は汽車を模したトロッコに乗り込み、ゆっくりと時間をかけて手を振るファンサービスで3時間10分におよぶ念願の東京ドーム初ステージを終えた。
きょう11日には東京ドーム公演2日目を行い、今後、27・28日に大阪・京セラドーム大阪、8月4・5日に愛知・バンテリンドームナゴヤ、9月14・15日に福岡・みずほPayPayドーム福岡と続く。
■TOMORROW X TOGETHERアンコールあいさつ抜粋（※MC順）
▼TAEHYUN
（すべて日本語で）念願の日本でのドームツアーが、ついに東京から始まりました。
初日だからか、MOAに久しぶりに会って少し…とても緊張しています。
あしたも来るMOAいますか？
（大多数のファンがハーイ！）
うわっ！きょうみたいに明日も幸せな思い出を作りましょう！約束！
遅い時間まで一緒にいてくれてありがとうございます。
気をつけて帰ってね。愛してる！
▼YEONJUN
（すべて日本語で）正直、これから僕たちが､大阪､名古屋、福岡まで4大ドームでMOAに会えるということが信じられないです。
今もまだ夢みたいです。
こんな夢のようなステージに立たせてくれて本当にありがとうございます。
みんな、愛してる！
きょう皆さんから幸せな夢をもらったのでMOAの夢にも会いに行きます。
夢で会おう！大好きでーす！
（投げキスを全方位に振りまく）
▼BEOMGYU
（韓国語で）実は、きのうもそうでしたし、きょうもそうだったんですけれども、リハーサルをしながらすごく残念な気持ちになりました。
また来られるかわからないこの東京ドームでダンスができないことがすごく…（涙）
すぐ治るとみんなに伝えたんですけど、思ったよりもなかなか治らなくて、すごくもどかしい気持ちになりました。でも、僕がいないステージでも4人で5人以上のエネルギーを作りだしてくれたメンバーのみんなに本当に感謝しています。
早く良くなって、すてきなステージをお見せしますので、少しだけ待っていてくださいね。次に来るときには、椅子が必要ない少年となって戻ってきます。
（日本語で）愛してる！
▼HUENINGKAI
（韓国語で）正直、この東京ドームというステージは、練習生のときからずっと立ちたいと思っていたステージでした。アーティストであれば誰もが立ちたいと思う、そんなステージなんです。
正直に言うと、ステージを始めるときに、MOAのみんながペンライトを持ってくださっているキラキラした光景を見ながら、グッと熱いものがこみあげてきて泣きそうになりました。MOAのみんながとても美しかったんです。改めて東京ドームのステージに立つことができて本当に光栄です。
それから、このステージに一緒に立ってくれたBEOMGYUお兄さんに改めてありがとうという言葉を伝えたいです。
皆さんたくさん期待していてくれますよね？
（日本語で）約束ですよ！MOAの皆さん、またね！
▼SOOBIN
（日本語で）MOAの皆さん、きょうは幸せだった？
（韓国語で）僕はこの東京ドームのステージを10年以上ずっと夢見てきました。こうやって僕が夢を見られるようにしてくださった、そして僕の夢をかなえてくださったMOAの皆さん、本当にありがとうございました。
あれこれ準備をしながら大変な時間もあったんですけど、でもMOAのみんなの前に立つときには…（天を仰いで涙をこらえる）
きょうは一生忘れられない1日になると思います。あした（東京ドーム公演2日目）もきっとそんな1日になるだろうと思います。本当にありがとうございました。
（日本語で）大好きだよ！また会いましょう！
（韓国語で）次回は5人が元気な姿でまた東京ドームに戻ってこられるように、たくさんの応援をよろしくお願いします。
この記事をSNSで伝える：
