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“こま撮り”アニメーションの感動作『こまねこのかいがいりょこう』劇場公開決定

08/08 07:21

  • エンタメ総合
“こま撮り”アニメーション『こまねこのかいがいりょこう』10月25日より全国順次公開(C)dwarf・こまねこフィルムパートナーズ (C)dwarf

 Netflixシリーズ『リラックマとカオルさん』や、ストップモーション時代劇『HIDARI』等を手がける、日本の“こま撮り”アニメーションの最高峰、ドワーフスタジオの最新作『こまねこのかいがいりょこう』が、10月25日より東京・新宿バルト9ほか全国で順次公開されることが決定した。

【動画】手作りの温もりに癒される予告編

 “こま撮り”(ストップモーション)とは、人形をひとコマ(コマ=1/24秒)ずつ動かし、照明・セット・カメラポジションを変えながら撮影するアニメーションの手法。1日わずか数秒分の映像を撮影することしかできないが、デジタル全盛の中、手作りならではの温もりが、多くの人を魅了している。

 劇場公開が決まったのは、2003年に誕生したドワーフスタジオのオリジナル作品「こまねこ」シリーズの11年ぶりの新作。「こまねこ」は、こま撮りをする、もの作りが好きなねこの女の子“こまちゃん”の日常を優しさあふれる世界観で描いた作品で、06年に劇場公開された『こま撮りえいが こまねこ』はミニシアターを中心に全国で3万人を動員。シリーズ累計で世界22ヶ国で上映され、今も国や世代を超えて愛されている。

 『こまねこのかいがいりょこう』は、初めての海外旅行に出かけることになった主人公こまちゃんの友情と成長が描かれる短編。旧作の『はじめのいっぽ』『こまとラジボー』『ほんとうのともだち』の3作とあわせ、4作、計50分のプログラムとなる。

 監督を務めたのは、「こまねこ」の生みの親であり、ドワーフスタジオ代表の合田経郎。「子どもにとって手放せないものは、大人からすると『いつか手放さなければいけないもの』に見えるようで…。ウクライナからぬいぐるみを抱えて避難する子どもの映像を見たことをきっかけにして生まれた短編アニメーションで、ころころと変わる気持ちの表現にこだわって作りました」と作品に込めた思いを語っている。

 また、木梨綾乃プロデューサーは「色褪せない手法、こま撮りで制作されている本作は、当時から大事に受け継いできた人形、美術セットを修復し、当時のスタッフを再集結して、また新しく命を吹き込むことができました。こまちゃんの心の成長を一緒に感じてみませんか」とコメントしている。

 予告編には、初めての海外旅行に大はしゃぎする様子から一転、つぶらな瞳に涙を浮かべるこまちゃんの姿が。こまちゃんの身にいったい何が起きたのか!?“こま撮りえいが”ならではの温もりと、愛くるしいこまちゃんの姿に癒される内容となっている。

 今月30日には、ムビチケ前売券(オンライン)が発売開始。購入者特典として「オリジナルスマホ壁紙」がもらえる。同日より「チェキ付きムビチケ」も発売。さらに、入場者プレゼントとして「いつもこまちゃんといっしょ!クリアキャラスタンド」の配布(数量限定)が決定している。

■原作・監督・キャラクターデザイン:合田経郎のコメント

 20年続けている「こまねこ」シリーズの最新作。子どもにとって手放せないものは、大人からすると「いつか手放さなければいけないもの」に見えるようで…。ウクライナからぬいぐるみを抱えて避難する子どもの映像を見たことをきっかけにして生まれた短編アニメーションで、ころころと変わる気持ちの表現にこだわって作りました。

■プロデューサー:木梨綾乃のコメント

 こま撮りする“ねこ”「こまねこ」が誕生して20年。20周年を記念して制作された本作は、撮影現場をまるごと展示する公開撮影で制作しました。20年前、こまねこ誕生の際に来てくださった、かつての子どもたちは大人になり、当時「こまねこ」をアート作品として親しんでくださった学生さんは親になり、今回の展示には子どもと一緒にこまねこに会いに来てくれました。色褪せない手法、こま撮りで制作されている本作は、当時から大事に受け継いできた人形、美術セットを修復し、当時のスタッフを再集結して、また新しく命を吹き込むことができました。こまちゃんの心の成長を一緒に感じてみませんか。

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