おくのほそ道まわり道

古今東西、旅に対する人々の憧れは尽きない。先人は旅路の感慨を詩や散文に記し、その作品がさらに人々を旅へと誘う。そんな紀行文学の中でも、根強い人気を誇るのが江戸時代初期の俳人松尾芭蕉(1644~94年)の「おくのほそ道」だ。2019年は、芭蕉が本県を含む東北、北陸を巡った「おくのほそ道」の旅から330年。膨大な旅の情報があふれる現代にも、人々を引き付ける芭蕉の旅の魅力とは何だろう。福島民友新聞は、そんな問いへの答えを探しに、芭蕉の足跡をたどる旅に出る。

【春日部~栃木】<いと遊に結びつきたるけふりかな> かすみ立つ室の八島

04/08 15:15

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 今回も松尾芭蕉を追い掛け、関東平野を北へ進む。まず、芭蕉の同行者曽良が、旅の初日、1689(元禄2)年3月27日(陽暦5月16日)に宿泊したと「日記」に記した粕壁(現埼玉県春日部市)で…

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