おくのほそ道まわり道
古今東西、旅に対する人々の憧れは尽きない。先人は旅路の感慨を詩や散文に記し、その作品がさらに人々を旅へと誘う。そんな紀行文学の中でも、根強い人気を誇るのが江戸時代初期の俳人松尾芭蕉(1644~94年)の「おくのほそ道」だ。2019年は、芭蕉が本県を含む東北、北陸を巡った「おくのほそ道」の旅から330年。膨大な旅の情報があふれる現代にも、人々を引き付ける芭蕉の旅の魅力とは何だろう。福島民友新聞は、そんな問いへの答えを探しに、芭蕉の足跡をたどる旅に出る。
【大石田~最上川】<五月雨をあつめて早し最上川> 破調に見つけた実り
01/27 13:00
旅には、きっちりとした計画的な旅と、行き当たりばったりの旅がある。松尾芭蕉の場合は、用意周到に準備した上で旅立ったと、佐藤勝明和洋女子大教授が話していた。確かに芭蕉は、須賀川の相楽(さ…