11月から只見に常勤医 「朝日診療所」所長に城大祐さん就任

10/31 08:15

調印書を手にする城さん。只見と東京の2地域居住で地域医療を担う

 常勤医が不在となっていた福島県只見町唯一の医療機関「朝日診療所」の所長に、東京都の医師城大祐(じょう・たいすけ)さん(55)が11月1日付で就任する。常勤医として地域医療を担う。町役場で30日、業務契約調印式が行われた。

 診療所では常勤医が9月までに退職し、今月は福島医大や南会津病院などから医師の派遣を受けて対応していた。11月からは城さんが火~金曜日の4日間勤務し、外来診療に当たる。月曜日は非常勤医が担当する。

 城さんは千葉県出身。東京大大学院医学系研究博士課程修了。これまでは主に首都圏の病院で医療研究に携わった。「本来の医師としての役割を果たしたい」と思うようになり、県が「ふくしま医師移住定住促進事業」として実施している「ドクターバンクふくしま」を活用。今月上旬に同町を視察し、勤務先に選んだ。同事業での医師の採用は初めて。

 式では、城さんと渡部勇夫町長が調印書を取り交わした。只見町と東京の2地域居住となる城さんは「人混みは苦手で、只見の穏やかな雰囲気は自分に合っている。患者一人一人に向き合い診療していきたい」と抱負を述べた。 

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