おくのほそ道まわり道

古今東西、旅に対する人々の憧れは尽きない。先人は旅路の感慨を詩や散文に記し、その作品がさらに人々を旅へと誘う。そんな紀行文学の中でも、根強い人気を誇るのが江戸時代初期の俳人松尾芭蕉(1644~94年)の「おくのほそ道」だ。2019年は、芭蕉が本県を含む東北、北陸を巡った「おくのほそ道」の旅から330年。膨大な旅の情報があふれる現代にも、人々を引き付ける芭蕉の旅の魅力とは何だろう。福島民友新聞は、そんな問いへの答えを探しに、芭蕉の足跡をたどる旅に出る。

【平・勿来】<夜は分る孤雁なるらん捨小舟> なぜ...芭蕉は来なかった

07/08 13:10

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 ようやく須賀川市に着いた「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)をたどる旅だが、今回いったん、いわき市へと飛ぶ。
 芭蕉は磐城(現いわき市)へは足を踏み入れていない。「では、な…