【尾花沢】<涼しさを我宿にしてねまる也><這出よかひやが下のひきの声>

01/13 12:45

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江戸時代の町屋を90度向きを変えて修復した「芭蕉、清風歴史資料館」の館内。間口は8間、修復で短くなったという奥行きも十数間ある。真夏に来て、板の間で「ねまって」みたい=山形県尾花沢市

 松尾芭蕉と河合曽良が、出羽に入り3日目の1689(元禄2)年5月17日(陽暦7月3日)。二人は快晴の下、堺田(さかいだ)(山形県最上町)の「封人(ほうじん)の家」をたち、約30キロ南西の尾花沢(同県尾花沢市)へ向かった。  尾花沢は羽州街道の宿場町。東の奥羽山脈と西の最上川とに挟まれた盆地にある。この町が芭蕉にとって出羽で最初の重要な目的地であり、ある人物との再会が大きな目的だった。  その人が鈴...

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