LINE(ライン)ヤフーは18日、東京都内で定時株主総会を開いた。通信アプリLINEの個人情報流出問題に関し、出沢剛社長は「多大なるご迷惑をおかけしている」と謝罪した。韓国IT大手ネイバーとの資本関係見直しについては「現時点で決まった事実はない」と述べるにとどめた。
ネイバー出身で「LINEの生みの親」とも呼ばれる慎ジュンホ氏は、今回の株主総会をもって代表取締役を退任し、取締役会は社外取締役が過半数を占める構成となった。経営と執行の分離を進め、企業統治を強化する狙いがある。
総会では株主から「相次ぐ情報漏えい問題について、経営責任者として今後の道筋を明確に示してほしい」「私は学生でLINEを使っているが、情報漏えいで行政指導を受けたことに不安を感じている」といった声が上がった。
総会に出席した埼玉県川越市の男性経営者(57)は共同通信の取材に「情報漏えいもあり株価が低迷している。資本見直しについてもう少し踏み込んだ発言がほしかった」と話した。