モーター大手のニデック(旧日本電産)は18日、京都市内で定時株主総会を開いた。ソニーグループ出身で4月に社長に就任した岸田光哉氏(64)が総会とその後の取締役会で代表取締役に就くことが決まった。創業者でグローバルグループ代表の永守重信氏(79)は総会の冒頭のあいさつで、岸田氏を「後継者(選びは)2人か3人か失敗したけど、今回は本物」と評価した。
ニデックは永守氏の後継者選びが長年の課題だった。永守氏は総会で「新たな経営体制をつくり、ワンマンショーからの脱皮を図っている」と述べた。
岸田氏は総会で、AI向けサーバーの冷却装置などデータセンター関連事業を拡大する方針を示した。