【ワシントン共同】バイデン米政権は18日、米国に少なくとも10年間居住し、米国籍の配偶者を持つ不法移民に対し、労働許可を与えて強制送還を猶予する救済措置を発表した。11月の大統領選で再選を狙う民主党のバイデン大統領は勝敗の鍵を握るヒスパニック(中南米系)をはじめとする移民の票固めを図る。
バイデン氏は4日、メキシコとの南部国境からの不法移民が一定数を超えた場合に事実上の国境封鎖を可能にする大統領令を出した。人権を重視する民主党左派が反発しており、米国に長年滞在している不法移民を救済することでバランスを取る狙いがある。