親が育てられない乳幼児を匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を運営する熊本市の慈恵病院の蓮田健院長は19日、大西一史市長と市の専門部会に対し、ゆりかごに子を預け入れる親が匿名を維持することを容認するかどうかなどを問う質問状を提出した。今秋までの回答を求めている。
約3年ごとにゆりかごの課題を検証する専門部会は5日、母子の支援態勢を整えるため、「最後まで匿名を貫くことは容認できない」として実名化に向けた環境整備を求める報告書を公表した。
蓮田氏は提出後に「報告書には理解や同意できない部分が複数あった。匿名性を認めてもらえるのか問いたい」と話した。