粉飾した決算報告書で銀行から融資金5億円を詐取したとして、詐欺容疑で逮捕されたベアリング販売代理店「堀正工業」(東京、破産手続き中)の元社長堀雅晴容疑者(69)ら3人が、粉飾決算に関するマニュアルを作成していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。約20年にわたり粉飾決算を繰り返していたとみられる。
昨年7月の破綻時は46の金融機関から融資を受け、計250億円を超える負債があった。関係者によると、実際に融資を受けたのは54の金融機関に上ることも判明。300億円以上を得ていたという。警視庁捜査2課が経緯を調べている。