【クアラルンプール共同】中国の李強首相は19日、訪問先のマレーシアでアンワル首相と行政都市プトラジャヤで会談し、巨大経済圏構想「一帯一路」の主要プロジェクト、マレーシア東海岸鉄道の建設推進など経済協力の深化で一致した。地元メディアなどが報じた。李氏の東南アジア外遊は初めて。両国の国交樹立50年に合わせての訪問で、20日まで滞在する。
両国は南沙諸島の一部を巡って領有権を争う。中国外務省によると、両首脳は会談で対話を通じた解決を確認。南シナ海では中国とフィリピンの対立が激化するが、マレーシアでは友好関係を演出し、東南アジア諸国連合間の分断を図る狙いがあるとみられる。