【ロンドン共同】過激な抗議行動を展開する環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル」のメンバーが19日、英南西部にある世界遺産の環状遺跡「ストーンヘンジ」にオレンジ色の粉末を散布した。同団体がX(旧ツイッター)で映像を公開した。7月4日の英総選挙後に発足する次期政権に、2030年までに化石燃料の使用を段階的に廃止する条約に署名するよう求めるための活動だと主張した。
騒動が起きたのは、ストーンヘンジに多くの観光客らが集まる夏至の前日。英メディアによると、警察は団体メンバー2人を逮捕した。団体は、粉末はコーンスターチで、雨で流れ落ちるとしている。
映像によると、2人はストーンヘンジに近づき、消火器のようなタンクで粉を吹きかけた。周囲の人たちは「ノー」「やめろ」と反対の声を上げた。メンバーをつかみ、行動を阻止しようとした人もいた。スナク首相は「恥ずべきことだ」と非難した。