日本の宇宙企業ispace(アイスペース、東京)は25日、月の砂を採取する小型探査車を公開した。粘り強さを意味する「テネシアス」と命名。米国のロケットで今年冬に打ち上げる着陸船に搭載し、2025年に月面着陸に挑む。
探査車は高さ26センチ、幅31・5センチ、全長54センチ、重さは約5キロ。頑丈にするため本体に炭素繊維複合材を採用した。細かい月の砂の上を滑らずに走行できるよう、車輪が砂をかんで進む。スコップを備え、搭載したカメラで砂を採る様子を撮影する。ルクセンブルクにある子会社が開発を担った。
アイスペースは、昨年4月に最初の着陸船で月面着陸に挑んだが、失敗した。