【フィラデルフィア共同】エーザイと米バイオジェンのアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を3年間投与し続けた患者で、症状の悪化を抑える効果を確認できたとの研究結果を、エーザイやエール大などの研究者チームが30日、米ペンシルベニア州で開催中のアルツハイマー病協会国際会議で発表した。
レカネマブは治療開始から1年半後の効果が評価され、日米などで販売が始まった。2週間に1回、点滴で投与する。
認知症の重さを点数で測ると、治療を続けた人は1年半後に1・21点分悪化したが、治療しなかった人は1・66点で、0・45点の差があった。3年後には、治療しなかった人との差は0・95点に拡大した。