【伊達・下小国】「もう忘れたい。早く風化してもらった方がよっぽどありがたいよ」。 伊達市霊山町下小国地区の70代男性は缶コーヒーを一口飲むと、言葉を選ぶようにとつとつと語り始めた。特定避難勧奨地点の指定の有無は国からの賠償の有無につながり、その違いが地域コミュニティーの分断をもたらした。男性は今もその思いを拭えないでいる。 男性は震災が起きる約1年前、会社の退職を機に下小国地区の実家に戻った。...
この記事は会員専用記事です
残り1,067文字(全文1,267文字)
続きを読むには「みんゆうプラス」の会員登録もしくは
「福島民友新聞購読」の申し込みが必要です。