「海はないけど、水田の風景がどこか双葉に似ているね」。双葉町から避難して埼玉県加須(かぞ)市に住んでいる小林謙二さん(65)と滋子さん(65)の夫婦が暮らす住宅の前には、郷愁を誘う加須の農地が広がっていた。 謙二さんは東日本大震災前、双葉町で小林水産という水産会社を経営していた。東京電力福島第1原発事故により川俣町に避難した後、しばらくは昭和村の親戚の家に身を寄せた。その後、町が埼玉県に移動し...
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