【検証・放射線】後悔...避難中の死 緊急被ばく医療「歴史に学ばず」

11/27 11:50

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原発周辺から避難するバスの車内で座席から床に落下し、頭に傷を負った患者に対応する谷川医師=2011年3月14日午前、南相馬市・相双保健福祉事務所(谷川攻一医師提供)

 2011(平成23)年3月14日午前、東京電力福島第1原発から北に約24キロ離れた相双保健福祉事務所(南相馬市)。原発から20キロ圏内の病院に入院していた患者や施設の入所者を乗せたバスが慌ただしく到着した。  車内には寝たきりの患者や認知症とみられる入所者のほか、座席から転げ落ちて頭から血を流している高齢者の姿も。緊急被ばく医療のチームの一員として広島大から派遣された救急医の谷川攻一(63)は、...

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