富岡町は2日、帰還困難区域の特定復興再生拠点区域(復興拠点)から外れた小良ケ浜、深谷両地区の住民を対象とした帰還意向調査の結果を発表した。回答した164世帯のうち、帰還の意思を示したのは約5割の81世帯だった。
政府と町が昨年12月23日から今年1月末にかけ、両地区の計238世帯を対象に意向調査を行った。土地や建物の所有者や同居の親族が対象で、5月9日現在で164世帯が回答。世帯全員が帰還を希望しないのは41世帯、保留としたのが42世帯だった。
町は未回答だった74世帯の意向を確認する。調査結果は除染を優先する地域の策定などに役立てられる。