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星(会津AC)ライバル制しV 男子共通110障害 福島県中学陸上

07/04 07:25

【男子110メートルハードル決勝】14秒45で優勝した星丞之心(会津AC)

 第67回県中学校体育大会陸上競技は最終日の3日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで男女19種目の決勝などが行われた。男子110メートル障害は星丞之心(じょうのしん)(会津AC、若松三3年)が14秒45で優勝した。

 女子100メートル障害は穴沢芽依(坂下3年)が14秒59で制した。男子共通3000メートルは伊藤瞭太(りょうた)(三春3年)が8分56秒04で頂点に立った。3人は全日本中学陸上競技選手権大会(全中)の標準記録を突破し、全中出場を決めた。

 今大会で標準記録を突破した計25人と、共通400メートルリレーで優勝した男女2校は8月17日に福井市で開幕する全中に出場する。また各種目の上位4位は、8月9日に仙台市で始まる東北大会に出場する。

 スピード、後半も落ちず

 後半でライバル2人を突き放した。男子共通110メートル障害を制した星丞之心(会津AC、若松三3年)は、課題としていたレース終盤でもスピードに乗った。「最後の台を跳び、隣の選手が見えなくなって、やっと勝ったと思った」。最後まで集中したレースを振り返り、星は充実感を浸った。

 ライバルとは2位大内魁翔(三春3年)と、3位の古川稜(富田3年)の2人。小学校時代から「勝ったり、負けたりを繰り返した」仲だ。2人との対決に向け、星はスピードを持続する力を磨いてきた。

 これまで加速が得意な一方、後半に減速してしまうのが課題だった。改善するため通常より長い150メートルに12台のハードルを置き、減速せずに走りきる練習を地道に続けてきた。その成果は決勝で表れた。予選で標準記録を突破していた2人を一気に引き離すことに成功した。

 初の全中では、14秒10台で入賞するのが目標。伸びしろはまだある。「ハードルの間のインターバルをもっと短くできる」。星はタイム短縮に向け自信をのぞかせた。(石田あやめ)

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