有識者でつくる福島県立中学校・高校入学者選抜事務調整会議は11日、福島市で会合を開き、外国人や海外帰国生徒を対象とした県立高入試の特別枠選抜について、入国・帰国後3年以内としていた従来の出願資格を「6年以内」に延長する方針を確認した。志願者数が増加傾向にあることを踏まえ、受験機会の保障につなげる。
県教委によると、1995年に特別枠選抜開始後、年数の変更は初めて。特別枠選抜は福島北、福島南、あさか開成、光南、会津学鳳、いわき総合、相馬総合の計7校で実施する見通し。
また、来春の県立中入試の適性検査の配点や実施時間の方針を確認した。言語(外国語を含む)に関する「検査1」は60分、数量や図形に関する「検査2」と自然や社会に関する「検査3」は各45分とし、配点は各100点。面接も実施する方向で検討を進める。
協議内容は8月下旬開催予定の次回会合で取りまとめ、大沼博文教育長に提言する予定。9月の定例教育委員会で審議し、正式決定する。