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元同僚関与か、リフォーム詐欺事件 逮捕の会社役員と福島県内訪問

07/13 07:20

 東日本大震災や東京電力福島第1原発事故などの被災地を狙ったリフォーム詐欺事件で、相馬署などに詐欺未遂の疑いで逮捕された埼玉県新座市、、会社役員の男(23)が、以前に自身が関わった会社のメンバーと一緒に南相馬市など本県の住宅を訪問していたとみられることが12日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、会社役員は関東地方で発生した住宅リフォーム詐欺事件に関わった会社の関係者。同社のメンバーだった男ら複数人を仲間に集め、本県で同様の手口を繰り返したとみている。点検して見積もりを出すために屋根に上った際、屋根の部品を外して住民に工事が必要だと信じさせようとするなどしていたという。また、見積もりの後は、別の男が工事を担当するなど会社役員らが役割を分担していたことも捜査関係者の取材で判明。いずれも会社役員と同年代の男とみられる。

 県警によると、本県では4~6月に集中的に被害申告や相談が多く、うち数件は実際に工事代金がだまし取られ、同様の被害は宮城県でも確認されている。県警は、会社役員が交流サイト(SNS)などでつながり活動する「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」のリーダーとみている。

 事件が報道された11日午後4時~12日午後4時に、県警に「自分の家にも訪問があった」などの約10件の情報が寄せられたという。

 相馬署などは12日、会社役員を福島地検に送致した。 

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