15日の「海の日」を前に、北泉(南相馬市)、岩沢(楢葉町)の両海水浴場は13日、県内で最も早く海開きした。夏の強い日差しが降り注ぐ中、家族連れなどが早速、海水浴を楽しんだ。
北泉海水浴場では関係者が無事故を祈った後、地元の子どもたちがダンスを披露し、海開きを宣言した。
家族4人で訪れた東京都の会社経営渡辺学富(まなぶ)さん(45)は「やっとの海開き。絶好の海開き日和で、気持ち良かった」と声を弾ませ、長男恵比寿ちゃん(5)も「楽しかった。また来たい」と笑顔を見せた。
東京電力福島第1原発で昨年8月に処理水の海洋放出が始まって以来、県内の海水浴場の開設は初めて。門馬和夫市長は「(海水の放射性物質濃度など)さまざまな測定がされており、情報が開示されている。安心して楽しく利用していただければ」と呼びかけた。
このほか県内では釣師浜海水浴場(新地町)が19日、原釜尾浜(相馬市)、久之浜・波立、四倉、薄磯、勿来(いわき市)の各海水浴場が20日に海開きする予定。