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組曲「惑星」ボイジャー楽章付が世界初演 トークセッションも開催

07/18 09:00

ボイジャーの功績などを紹介したトークセッション

 英国の作曲家ホルストの名曲「惑星」(全7曲)に新作「ボイジャー」を加えた組曲が7日、東京都内で世界初演を迎えた。1977年打ち上げの無人探査機「ボイジャー」が地球外生命体との出合いを求めて旅する姿が組曲で奏でられ、七夕の夜に聴衆が宇宙のロマンに思いを巡らせた。

 ホルスト生誕150周年記念で「ボイジャー」を作ったのは、新潟大教授の清水研作さん。新日本フィルハーモニー交響楽団が演奏し、ソプラノ歌手の秋本悠希さんが曲中歌「さらば地球よ」を歌い上げた。

 「ボイジャーと遥かなる大宇宙」をテーマにトークセッションも行われた。国立天文台上席教授の渡部潤一さん(会津若松市出身)が登壇し「太陽系の外側の惑星を探査するボイジャー1号により木星は大きく、土星がはっきりと見えた。2号は誰も近くで見たことがなかった天王星、太陽系最遠の惑星である海王星もきれいに映し出した」と説明した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の的川泰宣名誉教授は人類の宇宙進出の歴史などを解説した。

 渡部さんは取材に「音楽を聴いた人に少しでも科学や天文学に興味を持ってもらえたらいい」と語った。

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