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うつ病の新治療法導入へ、若松・竹田綜合病院 脳に磁気エネルギー

07/22 09:00

うつ病の新しい治療法「rTMS療法」

 会津若松市の竹田綜合病院こころの医療センター精神科は8月中旬から、うつ病の新しい治療法「反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法」を導入する。医療機器を使って脳に繰り返し磁気エネルギーを与えることで脳の働きを改善し、症状を和らげることを目指す。同病院によると、rTMS療法を導入するのは県内で2病院目。

 同病院によると、うつ病の治療法は薬物療法や認知療法が中心だったが、約4割の患者は抗うつ薬を飲んでも症状が良くならず、その後もうつ状態が続くという。rTMS療法では、抗うつ薬による適切な薬物療法で十分な改善が得られない場合に効果があるとされる。

 対象は、中等症のうつ病と診断された18歳以上の患者。1回の治療は40分程度で、頭に専用の器具を着けてテレビなどを見て過ごす。

 治療は通院の場合は3~6週間、入院の場合は5~8週間。日本精神神経学会の「rTMS適正使用指針」に基づいて治療する。

 小薗江浩一副院長・精神科長は「薬を飲んでも治らない人に試してもらう価値はある。一つの選択として利用してもらいたい」と話している。


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