福島県須賀川市長沼の藤沼湖自然公園で、東日本大震災で決壊した藤沼湖の湖底から見つかった「奇跡のあじさい」が今年も開花した。園内には株分けで育てられた約1200株が植えられており、紫や青色の花が湖周辺を彩っている。今月末ごろまで楽しめる見通し。
湖畔には「長沼」つながりで長野市長沼地区に株分けされたアジサイも花開いている。長野市長沼地区のアジサイは2019年の東日本台風(台風19号)で千曲川の堤防が決壊し、濁流が押し寄せたが住民が生き延びた株を大事に育て、昨年再び須賀川市に戻ってきた。
公園を管理するおもふるハート社長で長沼町商工会の深谷武雄会長(79)は「今年も咲いてうれしい。(園内に咲く)ヤマユリも見頃を迎えているので、ぜひ公園を訪れてほしい」と話している。